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A01-3技術開発班入舩徹男教授(愛媛大)のブリッジマン賞受賞が決定

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A01-3技術開発班入舩徹男教授(愛媛大学)が2021年度のブリッジマン賞の受賞が決定しました。選考では特に同教授の1)マントル及び沈み込むプレート物質内部の超高圧下での相変化・密度変化の解明とマントルダイナミクスへの応用、2)放射光と大型超高圧装置を組み合わせた、超高圧下でのX線その場観察と物性測定による地球深部物質の特性解明、3)超高圧合成技術を応用したナノ多結晶ダイヤモンド(ヒメダイヤ)の合成とその応用、が高く評価されました。

AIRAPTは高圧力を用いる物理、化学、地球科学、材料科学、生命科学などの広範な分野の研究者により運営されている学際的な国際学会で、1965年にフランスで第一回が開催されました。当初はヨーロッパを中心に総会が開催されていましたが、その後ヨーロッパ、北米、アジア及びそれ以外の地域で、2年おきに開催されています。AIRAPT評議員会では毎回の総会に合わせて、高圧力の科学と技術の発展において顕著な業績をあげた研究者1名に、高圧物理学分野におけるノーベル賞受賞者であるP.W.Bridgman(ブリッジマン)の名前を冠したAIRAPTの最高賞を授与しています。

なお、ブリッジマン賞の授賞式と受賞講演は、2021年7月にエジンバラで開催するAIRAPT第28回総会と第60回ヨーロッパ高圧会議の合同大会中に予定されていましたが、新型ウイルス感染症の世界的蔓延の状況のもと、2023年に延期されることが決定されています。