2016年10月21日夜から23日昼にかけて、京都教育文化センターおよび京都大学を会場にして、研究項目A02「化学分析」合同研究集会が行われました。A02-1「同位体班」とA02-2「元素分配班」の班員のほか、A03-2「ニュートリノ班」の班員および公募研究のメンバーなども参加し、総勢20名を超える参加者となりました。それぞれの参加者から、研究の進捗状況や今後の展望が語られ、化学的なアプローチで核−マントル相互作用の実態にどこまで迫ることができるのか、いかにして地球内部の化学的描像と物理的描像との間の整合性をとるのか、などについて活発な議論が行われました。(世話人 小木曽哲)



新学術領域研究「核マントル相互作用」化学分析班 班会議@京都
日時:2016年10月21日夜~10月23日12時
場所:京都教育文化センター&京都大学人間・環境学研究科
プログラム:
【10月22日(土)】
9:00- 9:30      同位体による核-マントル相互作用で目指すもの  鈴木勝彦
9:30-10:00      理論計算班の現状等       土屋卓久
10:00-10:30     レーザー希ガス局所分析による金属−ケイ酸塩メルト間のAr分配係数決定の試み  角野浩史
10:30-10:40     休憩
10:40-10:55     従来手法を統合した下部マントルにおける融解現象の理解      新名良介
10:55-11:15     高精度タングステン同位体比測定法の開発     賞雅朝子
11:15-11:45     討論
昼食
13:00-13:30     Isotope fractionation in the deep Earth and itsimplications    M.Satish-Kumar
13:30-14:00     オリビン高圧相間の水素同位体分配実験      佐野亜沙美
14:00-14:20     二次イオン質量分析法とイオン注入法の融合による微量水素定量法の開発     伊藤正一
14:20-14:50     討論
14:50-15:00     休憩
15:00-15:45     マントル熱進化と枯渇・富化成分の起源      木村純一
15:45-16:00     スラブ融解とEM貯蔵庫の関係  下田玄
16:00-16:15     カロリン諸島火山島成因モデルと核-マントル境界化学現象の解読 石川晃
16:15-16:45     PGE移動を伴うマントルメタソマティズム:PGEは核由来か?  秋澤 紀克
16:45-17:00     休憩
17:00-18:00     討論
【10月23日(日)】
9:30- 9:50     エンスタタイトコンドライトの高圧相平衡     舘野繁彦
9:50-10:10     下部マントル条件下におけるMgCO3高圧相とSiO2の反応   前田郁也
10:10-10:25     ニュートリノ振動を用いた地球科学のための準備研究        武多昭道
10:25-10:55     地球ニュートリノ観測への地球化学的制約     上木賢太
10:55-11:05     休憩
11:05-12:00     総合討論


 


