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平成28年度 公募研究募集概要が公開となりました

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H28年度 公募研究募集概要

岩石からなるマントルと金属鉄を主体とする地球内部構造は、地球型惑星が普遍的に持つ最も顕著な成層構造である。地球全体の体積の8割を占めるマントルの化学組成と、残りの2割に相当する核中の軽元素の特定は、地球の起源と進化に関わる中心的問題で60年余りに渡り未解決のままである。核とマントルの境界層領域は、地震学により活発なマントルの対流運動が示唆されているのに対し、地球化学からは地球形成当初の痕跡を46億年もの間保持し続ける安定領域(リザーバー)であることが示唆されており、両者は相容れない。また、マントル対流を駆動する熱源は核からマントルに伝導する熱と、マントル内にある放射性元素の崩壊熱であるが、熱源となっている放射性元素の種類と量は分かっておらず、これまでの熱進化の理解と将来の予測は今なお極めて不十分である。
このような地球内部科学における未解決の重要問題は、核とマントルを結合系としてとらえ、その相互作用を明らかにすることにより初めて解明が可能である。現在では地球最深部に至る温度圧力条件での実験が可能になり、一方で高精度な地球物理学観測、地球化学精密分析、第一原理計算技術などが大きく発展してきている。更に地球ニュートリノ観測による地球深部における放射性元素分布の観測も、実用性が高まってきた。これら独自に発展してきた実験、分析、観測、理論分野を有機的に統合させることにより、核-マントル相互作用と共進化の解明に至る道筋が整ったといえよう。
本領域では、物性測定(A01)、化学分析(A02)、物理観測(A03)、理論計算(A04)の4つの研究項目において、それぞれの計画研究を補強する研究を公募するとともに、研究項目B01「統合解析」を新たに設定し、複数の計画研究にまたがる分野横断型研究の公募を行う。本領域の先進的な基盤技術を積極的に活用するような提案、従来の枠にとらわれずに本領域の独創的な連携組織を活用するような提案を歓迎する。

平成28年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募について(文科省HP)
公募要領・計画調書のダウンロードページ

研究項目

A01 物性測定
A02 化学分析
A03 物理観測
A04 理論計算
B01 統合解析

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