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H30年度公募研究募集概要が公開となりました

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H30年度公募研究募集概要が公開となりました。本領域の公募研究募集概要は以下の通りです。皆様の積極的なご応募をお待ちしております。応募要領などの詳細は文科省ホームページをご確認ください。

H30年度 公募研究募集概要

岩石からなるマントルと金属鉄を主体とする地球内部構造は、地球型惑星が普遍的に持つ最も顕著な成層構造である。地球全体の体積の8割を占めるマントルの化学組成と、残りの2割に相当する核中の軽元素の特定は、地球の起源と進化に関わる中心的問題で60年余りに渡り未解決のままである。核とマントルの境界層領域は、地震学により活発なマントルの対流運動が示唆されているのに対し、地球化学からは地球形成当初の痕跡を46億年もの間保持し続ける安定領域(リザーバー)であることが示唆されており、両者は相容れない。また、マントル対流を駆動する熱源は核からマントルに伝導する熱と、マントル内にある放射性元素の崩壊熱であるが、熱源となっている放射性元素の種類と量は分かっておらず、これまでの熱進化の理解と将来の予測は今なお不十分である。

本領域では、地球中心に至る温度圧力条件で実験を行う「物性測定(A01)」、天然試料や実験試料の精密分析を行う「化学分析(A02)」、地震・電磁気及び地球ニュートリノ観測を行う「物理観測(A03)」、第一原理計算及び連続体シミュレーションを軸に数値解析を行う「理論計算(A04)」の4つの研究項目が有機的に連携し、これら核-マントル相互作用と共進化に関する重要未解決問題の解明を進めている。今回、それぞれの研究項目において計画研究を補強する研究を公募するとともに、研究項目「統合解析(B01)」において複数の計画研究にまたがる分野横断型研究の公募を行う。従来の枠にとらわれずに本領域の先進的な基盤技術や独創的な連携組織を活用するような提案や、現在の地球の姿だけでなく、その形成・進化過程の理解を進めようとする提案を歓迎する。

平成30年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募について(文科省HP)

研究項目

研究項目 応募上限額 採択目安件数
A01 物性測定 200万円  2件
A02 化学分析 200万円  2件
A03 物理観測 200万円  2件
A04 理論計算 200万円  2件
B01 統合解析 400万円  2件