2017年8月25日~27日にかけて、東京大学地震研究所にて、本領域「若手の会」メンバーによる、第一回若手研究集会を開催しました。
今回の研究集会は、東京大学地震研究所がホストとなって行われ、参加者数は当領域内外から学生を含む17名にのぼりました。
本研究集会は、新学術領域内若手研究者による共同研究の推進及び、異分野の研究内容の理解の促進をはかることを目的として開催されました。さらに、本研究集会を通して行われた若手研究者の分野横断的な交流や議論を基に、核-マントルの相互作用と共進化の理解という共通の研究テーマに貢献するとともに、各個人の研究を飛躍させていくことを目標としています。
今回は、高温-高圧実験、化学分析、野外調査、地球科学データ解析、地震波解析など、様々な手法を駆使して研究を遂行している若手研究者が集まり、最新の研究内容や、今後叶えていきたい“野望”についての講演や議論が行われました。
また、会期中には懇談会も行われ、研究分野や所属機関を超えた交流が進みました。
本研究集会は今後も定期的に開催される予定です。近く次回開催の告知を行う予定ですので、ご興味のある方は是非参加いただけますようよろしくお願いいたします。若手の会参加希望の方はこちらからご連絡ください。(上木・秋澤)
「核-マントルの相互作用と共進化」第一回若手研究集会
日時 | 8月25日(金)~8月27日(日) |
場所 | 東京大学地震研究所2号館第2会議室 |
宿泊 | 東京大学「向ヶ岡ファカルティハウス」 (遠方から来る方のみ) |
発表内容 | 核−マントルのテーマ設定にはこだわらず、各自が「おもしろい」と思う研究内容+新学術領域のメンバーとして現在進行中の研究内容の発表や各班の進展状況 また、他のメンバーとの研究協力促進のため、発表の中に自分の得意分野を盛り込む |
タイムテーブル | 8/25 (Fri) ・18:00-18:40 平賀 岳彦 (基調講演) 「SuperMan (superplastic mantle)」 ・19:00 アイスブレーカー@東大農学部アブルボア ○8/26 (Sat) ・9:00-9:40 河合 研志(基調講演) 「地震波形インバージョンで地球内部を観る」 ・9:40-10:20 飯塚 毅(基調講演) 「地球の初期分化とマントル内部構造」 ・休憩 ・10:30-11:40 上木 賢太(若手集会代表あいさつ&発表) 「スパース変数選択を用いた含水ケイ酸塩メルトの熱力学モデル構築,Sparse variable selection for Thermodynamic modeling of hydrous melt-olivine equilibrium」 ・11:40-12:40 五味 斎 「The first-principles KKR-CPA method and physical properties of solid solutions」 ・12:40-13:30 ランチミーティング(弁当注文)+ メンバーそろって集合写真 ・13:30-14:30 青山 慎之介 「四種硫黄同位体比・迅速計測法の立ち上げと、四種硫黄同位体比の応用 , Starting up rapid quadruple sulfur isotope analysis and application of quadruple sulfur isotope analysis–太古代花崗岩類の硫黄同位体から制約する最古の微生物硫酸還元活動, The oldest evidence of microbial sulfate reduction constrained by sulfur isotopes of Archean granitoids」 ・14:30-15:30 ROY Sunil Kumar 「Shear wave structure of the lower mantle to the south east Asia」 ・15:30-16:30 桑原 秀治 「Melting phase relation of the peridotite-MORB mixture in the uppermost lower mantle」 ・休憩 ・16:40-17:40 新名 良介 「ダイヤモンドアンビルセルを用いて核・マントル物質の物理・化学的性質を理解する」 ・17:40-18:10 末善 健太 「フォルステライト多結晶体の粒界電動から粒界特性の融点近傍での変化を考える」 ・18:10-18:40 一日目のまとめ ・19:00 懇談会@根津松好 ○8/27 (Sun) |
世話人 | 上木 賢太 (kenta_ueki at jamstec.go.jp) 秋澤 紀克 (akizawa.norikatsu.2x at kyoto-u.ac.jp) |
東大地震研2号館