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A01-3 石松直樹助教らの編集による高圧XAS研究の特集号が発行されました

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X線吸収分光法(X-ray Absorption Spectroscopy, XAS)は、結晶や非晶質物質の電子状態や局所構造を探る重要な分析方法であり、地球深部条件下での鉱物やマグマの構造や原子の価数を知る上でも重要な情報をもたらします。放射光X線を用いた超高圧下でのXASの最新研究に関する特集号が、高圧科学分野の国際誌「High Pressure Research (Taylor & Francis)」においてオンライン出版されました。同特集号では、世界三大放射光施設であるESRF、APS、及びSPring-8の当該分野の代表的研究者各1名が編集者を務めましたが、SPring-8関係者として、本領域の計画研究A01-3技術開発班の研究分担者である、石松直樹助教(広島大学)が編集を担当しました。高圧XAS実験においては、入舩徹男同計画研究代表(愛媛大学)が開発したナノ多結晶ダイヤモンド(NPD=ヒメダイヤ)が、アンビル材として重要であることが知られています。本特集号の20編の論文の多くにおいてもヒメダイヤが使われており、このうち5編の論文に入舩代表が共著者として参画しています。

参考リンク:High Pressure Research (Taylor & Francis)公式サイト